イタリア漆喰 ラスチコ

イタリア原産 天然素材の漆喰を直輸入でお届けします。

2006-01-01から1年間の記事一覧

創業期ものがたり 第 6 話

第 6 話 シゲオ、人生最初の局面 1941年(昭和16年)真珠湾攻撃を境に、日本国内でも本格的に戦争体制の雰囲気が高まり、神崎村の田舎でも、お祭り事など、全て取りやめになってしまいました。 これにはもう、田舎少年たちは、とうてい納得出来ません!11才で…

創業期ものがたり 第 5 話

第 5 話 ひたすらコツコツ 窯積みをし、火入れ・焼成・いぶし工程を終えると、窯出しまで3日くらい時間が空きます。その間に、成形したりするのですが、俊次は、積極的に時間をつくっては、自転車で、小野市、三木市、飾磨郡など、片道30kmくらいのとこ…

創業期ものがたり 第 4 話

第 4 話 朝星 夜星のぶっ通し これまで兄の瓦製造の仕事を手伝っていた俊次の、瓦職人としての腕は、悪くはなかったようで、大きな失敗もなく、創業初の瓦から、順調に生産を開始できました。妻ちかと2人で始めたのですが、すぐに2人、3人と人を雇って仕…

創業期ものがたり 第 3 話

第 3 話 土窯1基から 懐にお金を抱えて帰ってきた ちか から、詳細を聞いた俊次は、神妙に、老僧のお言葉を受け止め、肝に銘じました。 自分達は、そのお寺の檀家でもなく、縁もゆかりもないといえばそれまでなのに、借金しては、商売初めの負担になるから…

創業期ものがたり 第 2 話

第 2 話 借りたら あきまへん 昭和10年当時、田舎の村に銀行などあるはずもなく、ちかは、今で言うと、銀行へ初めて融資を申し込むようなつもりで、村のお寺の住職さまの所へ行ったのです。そのお寺は、旧姫路城主の家系を汲む、由緒正しいお寺で、村の大部…

創業期ものがたり 第 1 話

第 1 話 自分たちの商売 昭和2年、松岡俊次(25才)・ちか(18才)は、縁あって結婚しました。 2人は、結婚式の場で、初めて顔を合わせ、ちかは、どの人が、自分の旦那さんだろう?と思っていたといいます。 2人は、俊次の兄がしていた いぶし瓦の製造の仕事…