お便りを頂きました。
古民家の土壁の暖かい雰囲気を残しつつ、もちろん耐久性を持たせつつ、
そして 仕上げに、
ラスチコに藁スサを混ぜた風合い の現場よりレポ−トします。
今回のポイント材料は、ラスチコmono、ロレンツォ(白)とチェバ(土色に近い色)、そして藁スサです。
スサは、”アク抜き”をしたものと、していないのがあります。
アクが出ないように・・・、とよく言いますが、アクが出て、独特の風合いになったりするのはおもしろいものです。
今回は、事前にお施主さんが、アクが出た状態をお好みだったので、普通の藁スサをそのままラスチコに混ぜて
使用しました。
こちらが、Beforeの様子です。
下地=土壁(隅々に黄土色のが見えています)の上に、シックイ、石膏、繊維壁(白く見える部分)などが塗ってあります。
※正面の扇形の部分(黄色っぽいところ)は、今回のリフォームで、新しく設置したので、石膏ボードが貼られました。
(石膏ボードの継ぎ目が見えます)
古い壁表面(日本シックイ、石膏、繊維壁)部分をはがし、
見えてきた土壁(黄土色)に、シーラーを塗ります。そして、
厚く剥がれ落ちた部分は、ラスチコ(白:ロレンツォ)で”つけ送り”、つまり補強=下地づくり をします。
※正面の扇形部分は、石膏ボードにシーラーを塗り、ラスチコ(白:ロレンツォ)で”中塗り”します。
(扇形部分は、後方に壁面があるため影になりグレーのように見えますが、前面と同じ、白色です)
・・・このように、ラスチコ・ロレンツォ色(白)で、全面中塗りをしました。そして・・・・・、
藁スサを混入したラスチコ・チェバ色(黄土色)の仕上げ塗りです。
ラスチコを塗っている最中は、色が濃く思えるものですが、向かって左側の白いところは、まだ中塗り状態で、
右側の黄土色に見える部分は、藁スサ混入のラスチコ・チェバ色による仕上げ塗り が完了したところです。
光線の関係で、白っぽく写っていますが、こういう素朴な風合いです。
良い感じで、自然な藁スサの”アク”が出ていると思います。
こちらが、Afterの様子です。
1日の陽の光で、自然に表情が変わり、
それでいて落ち着く。・・・これまで通りの古民家です。
残したかった古民家の薫りをしっかり残しつつ、
新しい命を吹き込まれた お玄関を、
お施主さんがご満足頂けたのは・・・、
飾られた 凛としたお生花が もの語っているようです。
こちらの ラスチコ+藁スサ混入仕上げ、
左官さんも”お気に入り”になってしまったようで、
こちらの現場を機会に、たくさんのサンプルピースを
作成され、「よかったらお客さんに配って!」と、頂きました。
ご興味おありの方は、ご遠慮なくお申し付けください。
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145mm×105mmくらいの大きさで、2色ございます。
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